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2010年06月26日
W杯一次リーグ デンマーク戦TV観戦記 2010.06.25
寝てから観るか、観てから寝るか。ここ数日、巷ではこの話で持ち切りであった。筆者は間をとって(笑)、一旦仮眠し、観てからゆっくり寝ることにしたが、これが大失敗であった。計画自体は悪くなかったが、要は前祝いの度が過ぎてしまったのである。3時にセットした目覚し時計に反応したが、未だ30分あると思い気が緩んでしまった。そろそろ開始だなと思った時はハーフタイムに入っていた。残念ながら本田、遠藤のFKは生では観られなかったのである。価値は半減だ。
本田のFKは軽く振りぬいたものだが、驚くほどスピードが出ていた。また抑えも効いていた。ゴルフのスイングではヘッド・スピードを効かせろと云われているが、同じ原理なのであろう。遠藤のキックはポストのかなり右側からカーブが掛り、切れ込んだもので、どんな名GKでも捕れないであろう。今大会ではFKやミドル・シュートが浮いてしまうケースが多いだけに、二人の技は絶賛されるであろう。
後半は攻められる立場で長谷部のファールでPKを献上したが、川島のセーブは惜しかった。聞くところによると、セービング練習時には、強いシュートに負けないために、手首を内に返すようにしてやっているそうだが、返しが効き過ぎて外に弾けずに、ゴール前に落ちてしまったのかも知れない。オランダ戦の失点も左側に飛んだのに逆側に弾けたのも同じ理由かも知れない。その後、相手のシュートが長谷部の腕に当った時はひやりとしたが、これはお咎めなしで救われた。微妙なプレーであった。
相手が前掛りになっていたとは云え、3点目に至る本田のゴール前での切り返しと、余裕をもって手招きしながら岡崎に出したパスはワールド・クラスのプレーだ。オランダ戦で大久保が左サイドで3人に囲まれながら抜け出したプレーもワールド・クラスだと思う。
本番直前のメンバー変更が見事に当り、戦う毎にレベルアップした感じだが、岡田監督の本音のコメントが面白い。曰く、「中心選手が国内リーグを通じても不調が続いていた。調子が戻ることを期待していたが、踏ん切りを付けなくてはいけない時がきてしまった。メンバーを変更したが結果的には当った」。俊輔、内田、楢崎等の調子がよかったら、使い続けたものと思われるだけに、強運と云うべきか。
さて次はベスト8をかけてのパラグァイ戦だが、過剰期待の部分が出てきたのが少々気がかりだ。南米チームが嫌がる密着マークを徹底させ、何とか勝ち抜いて貰いたい。
2010年06月21日
W杯一次リーグ オランダ戦TV観戦記 2010.06.19
カメルーン戦の勝利で期待が高まったが、冷静にみて引き分けなら上出来の試合であろう。ヨーロッパの強豪が軒並み苦戦しているだけに、もしかしてオランダも不調かも知れない、との望みもあったが、結果は0:1の惜しい敗戦であった。
スナイデルの決勝弾を川島が前に弾いてくれていたらとも思うが、ワンタッチできた強烈な、しかも左目に出ながら最後のところで右に揺れた一発は捉えにくかったものと思われる。それよりも終盤でフリーからのシュートを二発防いだのは大きい。カメルーンがデンマークに1:2で負けたため、デンマーク戦は引き分けでも一次リーグ突破出来る事となった。
カメルーン戦を経て、W杯での強豪相手との戦い方がレベルアップしたように思えた。試合への入り方も落ち着いており、オランダが支配する時間帯でも、ドタバタせずに余裕を持って回させていた。欲を云えば、同じ負けるにしても得点して欲しかった。終盤のパワープレーの時間帯に玉田と岡崎を投入したが、どちらか一方は森本がよかったのではないか。俊輔は見せ場を作れなかった。デンマーク戦は憲剛を投入して貰いたいものだ。
2010年06月17日
W杯一次リーグ カメルーン戦TV観戦記 2010.06.14
やーよかった、よかった。日本代表の久々の勝利がW杯本番で観られるとは、サポーター冥利に尽きる。「期待されないのが最大の期待」と思って期待していただけの事があった。この日は親父バンドの練習日で、いつもは終了後の反省会でしこたま飲む事になるが、今回だけは早々に切り上げ応援した事により願いが通じたのかも知れない。
勝利の美酒の前に、この試合を一言で表現すれば、岡田監督が理想とするサッカー・スタイルから現実路線への仕様変更がぎりぎり間に合った、と云う事ではなかろうか。本ブログで再三提起していた事がようやく通じたかと思うと嬉しくなった。
長らく試行してきた、FW陣がスピードを生かし相手DFの裏を取る攻撃や両SBを起点にサイドから抉る「ボールも人も動くサッカー」とは大分様相が異なるが、強豪相手では両サイド・バックは簡単に上れない事を、テストマッチで悟ったのだと思う。長友に攻撃参加を控えさせ、エトーの密着マークに専念させ殆ど仕事をさせなかった事は、作戦面で大成功であった。相手のエースを封じる事はこれからの戦いでも有効であろう。
先発メンバーは直前のジンバブエ戦で初めて試みた布陣と全く同じであった。攻撃陣は本田をトップに起用し、左右に大久保、松井を配し、個の力により突破を図る型。この型ならトップは森本と思っていただけに本田の起用は意外な気がしたが、見事嵌った。
岡田監督も本田も勝負運を持っているのかも知れない。得点に至る本田のトラップもミスのように見えたが、右足に当った後に左足の前にうまく止った。運も実力のうちだろう。逆にあの場面で外していたらドイツ大会における柳沢の二の舞で大ブーイングを浴びたであろう。天国と地獄は紙一重だ。05.25付けの本ブログで、「本田も口ほどではなかった」と書いたが、素直にお詫びしたいと思う。
残り20分やLast 5 Minutesを耐え凌いだことで、日本代表の「魔の時間帯」の呪縛から解放される事を期待したい。
(開幕早々の話題から)
不規則バウンドによる失点
大会用ボールの特質と気圧の影響(高地)によるボールの伸びがGKを悩ませているが、不規則バウンドによるGKの受難(?)が2件あった。受難の主はイングランドのグリーン(シュートは米国のデンプシー)とアルジェリアのセティフ(シュートはスロベニアのコレン)で、イングランドはこの失点で米国と1:1の引き分け、アルジェリアはスロベニアにW杯の初勝利をプレゼントした。(0:1)
ハンドの反則
アルジェリアのFWゲゼルは途中交代で入ったが2枚目のイエローで退場。その後に上記不規則バウンドのシュートを見舞われた。セルビアのDFクズマノビッチはガーナにPK献上し、今大会アフリカ勢に初勝利をプレゼントした。
2010年06月06日
日本:コートジボワール戦TV観戦記 2010.06.04
イングランド戦で守備の方向性は見えたので後は攻めの形だ、と言っている論調が多いが、はたして仮想カメルーン相手にどれだけ通用するのか。日本代表の仕上がり具合の他にプレミア・リーグ得点王ドログバのプレーも見どころの一つであったが。。。
早々にドログバのFKが闘莉王の2試合連続と云う珍記録のようなオウンゴールを誘発したかと思えば、その数分後に当事者の二人、ドログバと闘莉王が激しく交錯し、ドログバが負傷退場すると云う、逆サプライズのような試合展開となってしまった。
ドログバは右腕骨折で自ら、「W杯は終った」と言ったそうだ。
ドログバ不在の相手に対しても、日本は攻撃の糸口を掴めない。おまけに終盤、FKをトゥーレに合わされ0:2の完敗に終った。
長谷部をトップ下に使う等、この場に及んで岡田監督は攻めの形を見いだせないでいる。両サイドバックを起点とした攻撃が、アジア予選ではともかくとして強敵相手では通用しない事が分った時から、試行錯誤のまま今日に至ったものと推測している。当初は構想になかったと思われる森本や本田を招集したが、二人とも未だチームに溶け込んでいるようには見受けられない。「人もボールも動くサッカー」のコンセプトの中で本田の役割はどこにあるのか。森本には何を期待しているのか。二人の役割を選手全員が共有しない限り大きな期待は出来ないだろう。
サイドからの攻撃に加え、ポストプレーからの中央突破など多彩な攻撃オプションを示すことで相手を撹乱してゆく事しか予選突破の可能性はないであろう。森本や矢野を招集した意味もない。また、調子の出ない俊輔はあえて使う必要もないであろう。
2010年06月01日
日本:イングランド戦TV観戦記 2010.05.30
日韓戦で惨敗した後だけに、ルーニー、ジェラード、ランバード、テリー、J・コール、ウォルコット等のスター軍団・イングランド代表を相手にどのように立て直してくるか、が見どころだ。
日韓戦とは違って立ち上がりから対等以上に渡り合い、先制点は日本が奪った。遠藤からの低めのCKを闘莉王が右足で決めたものだ。W杯本番でもセットプレーが得点源として期待されるだろう。
不調の俊輔を外したこと、阿部をCBではなく能力を発揮できるボランチに起用したことや、何よりも全選手が必死になって戦ったこと等が実力差以上に力を発揮出来た要因と思われる。日韓戦の時は日本選手に、代表に選ばれほっとし隙が出来ていたように思われた。一方、韓国は練習試合とは云え日本相手には異常な闘志を燃やしてくるので、力のバランスが大きく崩れたものと理解している。今回は日本代表は必死で、英国は練習試合気分で試合が始まったのかも知れない。
前半は日本のリードで終り、後半はイングランドを本気にさせたようだ。選手を5人も入れ替えてきた。終盤日本は防戦に回り、両サイドからのクロスに反応したCB2人のオウン・ゴールを誘発して結局は1:2の敗戦に終った。
オシム前監督の「判定勝ち」発言を含め、スポーツ紙を始めメディアは概ね高評価で、久し振りに湧きあがったが、「相手は練習試合程度」とか、「日本は両サイドを抉った攻撃がなかった」等の冷静な見方もあった。
筆者の感想は、「これでまた過剰期待になるな」である。今回W杯の唯一の期待は「期待されていないこと」だけだったのに、余計な騒ぎには少々がっかりしている。
日韓戦と比べればいくつかの点は評価できるが、心配の種は尽きない。失点はいずれもオウン・ゴールではあったが、2失点ともイングランドに両サイドから絶妙な位置とタイミングのクロスを入れられたところで勝負あったような気がする。クロスに至るまでの守備を検証する必要がある。TV放映でもこのあたりのリプレーをもっと映し解説して貰いたいと思う。日韓戦の失点場面でも、「これだけの選手がいて止められなかった」程度の解説であったが、甘いと思う。具体的に、どの選手がカバーに行くべきだったのか、等を指摘してくれないと、改善ポイントがみえてこない。解説者の不親切(能力不足とは云わないが)も日本サッカー停滞の一因かと思う。
練習試合でもあるのに、終盤のスタミナ切れは「定番」なのか。勝ち試合でも逃げ切れない。何回も書くが、フィジカルで劣る、と嘆いても始らない。それよりも試合終了まで持続するスタミナ作りが課題だ。プレミア・リーグの放映でみたルーニーの動きにはびっくりさせられた。あのルーニーが自陣のペナルティ・エリア付近から全速力で駆け上がって、ゴール前に待機し得点までつなげたではないか。このルーニーの映像はサッカーの教則映像として是非採用して貰いたい。