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2009年11月13日

川崎:千葉戦観戦記 2009.11.08

ナビスコ杯決勝戦終了後、国立競技場からすぐに退散したので、後で知ったのだが(残っていても気づきはしなかったであろう)、表彰式でのフロンターレ選手達の「非紳士的行為」に非難が集中したようだ。ところが、現場にいた観客が気づいて騒いだ様子もなかったし、メディア自身から非難の記事が発せられた形跡もないようだ。実のところは、協会幹部が激怒した、とメディアが報じたため騒ぎが広がったのであろう。選手達の行為はほめられたものではないが、フェアプレイ精神やスポーツマンシップ、ましてや紳士的態度などと云うものはあいまいなところが多いので注意が必要だ。ニンニク注射事件やベストメンバー規約への抵触、鹿島戦途中中止への異議など何かと厄介な話が多いフロンターレにガツンと一発かましてやろうとの協会幹部の意図が働いていたのではないか、と疑いたくもなる。
川崎のフロントや選手達が立場上、詫びを入れるのは止むを得ぬこととは思うが、こんなことで挫けたら、それこそ協会側の思う壺だ。むしろプラス思考で、この機会に心一つにまとまれば良い。本音と建前の使い分けが出きる大人のチームになって貰いたいものだ。と云うことで本来は楽な戦いであるはずの、降格目前のチームとの対戦が俄然注目の一戦となってしまった。
開始直後から川崎の動きはやはり固いようだ。押してはいるが決定打が出ない、負け試合のパターンで、逆にちょっとした綻びから相手側に先制点を許したまま、前半を終了した。鹿島:山形戦も同時刻開催なので、ハーフタイムに経過が表示されたが、やはり鹿島が1:0でリードしている。川崎がリードされた表示が出されるとともに、鹿島スタジアムは湧き上っているだろうな、と想像しただけで気分が悪くなった。FC東京戦と似た展開に心配にもなった。
ところが後半早々に、思わぬところから転機が訪れた。憲剛がペナルティエリア内でファールを受け得たPKをレナチーニョが決めてあっけなく同点とした。更にレナチーニョの放ったGK正面へのシュートが相手BKに当りコースが変って逆転打となった。引き分けでも降格が決ってしまう千葉は攻めるしかない。川崎はカウンターから再三チャンスを掴んだが追加点を奪えないでいると、終了間際に守備が乱れ、千葉に同点弾を決められてしまった。ところが、この試合は何かが違っていた。ロスタイムにジュニーニョが奥深く持ち込み、ゴール前へ返したボールをレナチーニョが難なく決め、歓喜の勝利となった。千葉の選手達はサポーターの前で泣いていた。勝負の世界の厳しさを感じた瞬間であった。

投稿者 北爪 正路 : 2009年11月13日 15:26

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