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2008年10月28日
川崎:札幌戦観戦記 2008.10.26
前節アウェイで清水に完敗し、首位の鹿島との勝点差は再び5になってしまったが、未だあきらめる段階ではない。相手の札幌には悪いが、混戦の下では得失点差も順位決定に関係するので、勝点のみならず大量得点を稼ぐチャンスだ。流行りの4-2-3-1の布陣で、MFの前3枚はブラジル人トリオで構成し、ボールが面白いように回る。大量得点の予感が漂うが、決め手を欠きサポーターの溜め息があちこちで漏れる。得点はジュニーニョの巧みなヒールキックによるバックパスを振り抜いた憲剛のミドル・シュートと、森のクロスを受けてテセがガラ空きのゴール前へ折り返した親切なパスに合わせた谷口のシュート、と云う両ボランチのゴールであった。
札幌も守りを固めてこないので、川崎のカウンターが面白いように出るが、ジュニーニョとレナチーニョが外しまくると流れも変ってくる。後半25分頃、ダヴィ一人に持ち込まれて、決められてしまう。変な心配をしなければならないとは情けない。ようやく終了間際にコーナー・キックを寺田が折り返し、ジュニーニョが難なく決めてThe Endとなった。ジュニーニョが決めたのは大きい。勢いに乗って貰いたい。
鹿島が敗れ、又も勝点差2となった。次節はアウェイの大宮戦で、苦手の一つだが勝ち抜いて貰いたいものだ。
2008年10月17日
W杯最終予選ウズベキスタン戦TV観戦記 2008.10.15
俊輔と遠藤の傷だらけ、血まみれの姿がこの試合の全てを物語っている。一言で云えば、「白兵戦に敗れた」のだ。言葉は悪いが、「やられたら、やり返せ」のFighting Spiritの欠如だ。ホームでの1:1の引き分けは負けに等しい。ジーコのアドバイスがあったかどうかは別として、ウズベキスタンの前線からの厳しいプレスには、芝生を刈り込み、水を流した効果はどこにも見られなかった。それどころかマイナスに作用してしまったようだ。前のUAE戦で、楽して球回しをした「つけ」が返ってきた。ピッチ上の選手は「こんなはずではない」と思った事であろう。
得意の中盤で前を向く事が出来ず、バックパスする場面が目立つ。センターバックの二人も追われ、有効なパスを出せない。苦し紛れに大きく前線に蹴り出すが、高さでは勝負にならず、日本選手の頭には掠りもしない。マイボールにならないから攻撃が組み立てられない。その繰り返しだ。
このクラスの試合では1点が勝負の分かれ目になる事を肝に銘じるべきだ。その意味ではTVでも、新聞紙上でも失点の場面を検証する報道が殆どなされていないのは奇異な感じだ。センターバックの闘莉王が前へ出てボールを失えばどうなるのか。危機管理が全く出来ていない。闘莉王はイエローを貰ってでも抑えるべきだし、戻り切れずゴール前をがら空きにした内田は即刻引っ込めるべきだ。闘莉王の攻撃参加は鈴木啓太と組み合わせて初めて機能する事を忘れてはいけない。
得点場面は素晴らしかった。俊輔のクロスに大久保は届かないと思ったが、トップスピードに乗っていたので間に合ったのであろう。数試合で一回出るかどうかのスーパー・プレーであった。ぎりぎりのプレーでしか得点出来ない事を噛み締めるべきであろう。失点の場面も、楢崎の指先をすり抜け、シャツキフの爪先に僅かに掛ったぎりぎりのプレーであった。
ベンチワークも疑問だらけだ。大久保は残すべきだし、白兵戦に、少年兵の香川を動員するのは酷すぎる。闘莉王の高さを買ってFWで使うなら、巻をサブで入れておくべきだ。
2008年10月11日
キリンカップ UAE戦TV観戦記 2008.10.09
ウズベキスタン戦に向けての一戦、相手も韓国戦の前哨戦の位置づけで「本気」とか。川崎勢では寺田が先発でCBに入ったが、憲剛はベンチ・スタートとなった。UAEは「本気」のためか、ゴール前を固め、カウンターを狙う作戦のようで、中盤での圧力は軽い。両サイドバックの内田と長友が面白いように上がるが、これをみて彼らの力を見誤ってはいけない。相手が攻撃に転じてきた時に、がっちり守りながら間隙を縫って効果的に上がるだけのセンスがあるかは未知数である。同じく日本代表チームのゴール・ラインから抉る攻撃パターンが機能していると思うのも間違いであろう。ワンパターンで、「決定力不足」と指摘しても始らない。相手が意図した通りの罠の中で動いているだけであろう。
格下の相手がゴール前を固めた場合の崩し方、得点の奪い方の試行と割切れば、興梠の活躍は収穫であろう。筆者も興梠の素質、特にペナルティ・エリア内での動きは前から高く評価してきた。何故、五輪代表から漏れたか不思議である。川崎が鹿島と対戦する時などは田代の高さと興梠の動きには脅威を感じる。
香川が代表戦で初得点を上げたが、むしろ勝ち越し点となるべきヘディング・シュートを外した方が問題であろう。得点感覚は言葉では説明しにくい部分、天性の素質や巡り合わせなどが関係するので、多少心配ではある。
後半の失点は、相変わらずの一発のカウンター攻撃に弱いところを露呈してしまったが、本番でなくて良かった、と思うしかない。カウンターで左サイドを上り、内に切れ込んでのシュートでの得点場面は、前節のJリーグの試合で2回みた。川崎の2点目(レナチーニョ)と千葉の3点目(選手名は失念)であるが、守る側は大分の森重と浦和の闘莉王が絡んでいるだけに日本守備陣の弱点なのかも知れない。おっと、このブログをウズベキスタン関係者に読まれたらまずいな。
いずれにしても、シュートを打ちまくっても入らない攻撃と、一発のカウンターで失点してしまう守備、攻守両面の課題を抱えたままのウズベキスタン戦となった。
2008年10月05日
川崎:大分戦観戦記 2008.10.04
駅のポスターには「最強攻撃vs最強守備」のキャッチコピーが踊っていたが、この試合の見どころそのものであった。東京戦(無得点)、横浜戦(オウン・ゴールのみ)と得点感覚を忘れてしまったかのようであったが、柏戦で開始早々にテセがゴールを決めると堰を切ったように5点も取った結果、「最強攻撃」の看板を下さないでも済んだ。柏戦は観戦出来なかったが、「不動のオーダー」から黒津を外し、レナチーニョを先発起用したのが当ったようだ。また寺田の復帰も大きかったのであろう。
大分戦もレナチーニョの先発起用が当り、20分過ぎに、相手BKとイーブンか或いは相手有利な微妙な浮き球を上手くコントロールして先制点を決めた。直後には自ら持ち込みペナルティ・エリアの外から押さえの利いたシュートで2点目を決めた。あれだけ1点に苦しんだのが不思議な位だ。
大分の時間帯もあったが、後半13分にジュニーニョがGKとの1:1の場面で冷静にアウトサイドキックを決め、これで勝負あった。ジュニーニョが柏戦に続き得点し復調したのは大きい。以後、大分の反撃を受け、ゴール前が混乱したり、井川の不用意なバックパスなど危うい場面もあったが、何とか無失点に抑えた。ツキもあったが、無失点で抑えたのも大きい。大分側からみれば、「入らない時は入らない」の典型的な試合であったろう。大分は2連敗ではあるが、1:1にも強く、しっかりしたサッカーをやっている、との印象であった。シャムスカ監督、ウェズレイの欠場は川崎にとってはラッキーであったろう。
5日の浦和:千葉戦をTV観戦したが、深井の加入もあり千葉はすっかり調子を取り戻したようだ。好調の千葉と当った浦和の敗戦は気の毒だが、この結果、川崎は首位と勝点2点差の3位となった。今後の課題は下位チームにとりこぼさない事と、1点差の接戦をものにする事である。残留争いをしているチームは恐いものがある。最終戦の東京V戦は案外、優勝を賭けた川崎と残留を賭けた東京Vの死闘となるかも知れない。