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2008年08月08日
北京五輪予選リーグ米国戦TV観戦記 2008.08.07
開会式前の一戦。前日、なでしこJAPANがニュージーランド相手に、ぎりぎりで追いついたとは云え苦戦しただけに、この試合をものにして日本選手団全体の景気を煽りたいところだ。
開始早々から中盤での米国のプレッシャーは殆どなく、楽にボールを回せたが、中々ゴール前までは入らせて貰えない。明らかに暑さを意識した米国の作戦かと思われる。「のらりくらり」の戦法に嵌ってしまったようだ。それでも21分には、CKからのトリッキーなパス回しで内田の絶好なクロスがゴール前に通り、誰もが先制点と思った瞬間、信じられない光景が展開され唖然とさせられた。森重のミスキックは先のドイツW杯におけるクロアチア戦での、柳沢のミスキックを彷彿とさせる「世紀のミスキック」と云っても良いであろう。当時、柳沢のミスキックはヨーロッパのマスコミから「芸術的」と揶揄されたり、「ギブスをはめていても決められる」と酷評されたりしたものだ。
このようなチャンスを逃すと流れは変わってしまうものだが、それでも前半は日本が押しまくった。いや、相手は作戦通りと思っていたかも知れない。
後半早々の失点は、気合を入れ直したものが空回りしたものと思われる。長友の守備も球際で負けていたように思うが、ゴール前に人も足りていたので不運な失点かも知れない。それでもシュートをフリーで打たれたのは、気合の空回りでマークに戻っていなかったものと思われる。それと、ゴールにころころと転がったボールにBK陣は届かないと分っていてもスライディングして貰いたかった。この試合では全体に気迫が感じられなかった。前半終了間際のCKのチャンスも、もたもたしている中に終了のホイッスルが鳴り、がっかりさせられた。
深い芝のピッチと酷暑の中での戦い方は一考を要するだろう。暑さは日本に有利と思ったが、「ボールも人も動くサッカー」では必ずしも有利には働かなかったようだ。全体に観ていてストレスを感じたのは、止める、出すのタイミングが見慣れた試合に比べて1テンポづつ遅いからだあろう。深い芝とでこぼこのピッチの影響だと思うが、日本の型に拘っていたら、次戦以降も苦戦必至であろう。
フォーメーションに関して云えば、1トップでは無理だと云う事である。森本が孤立していたが、並外れたスキルのある選手でない限り、1トップではボールキープが困難で攻撃の起点にはなり得ない。これは代表チームにも云えることである。他には4BKの両サイドである。残り2戦の強敵を考えれば、守備の出来る選手を起用すべきである。サイドBKの役割はまずはしっかり守る事と、チャンスと見た時に上り、攻撃に厚みをつける事である。強豪相手にはチャンス・メーカーになろうなどと思ってはいけない。
予選突破は厳しくなったが、残り2戦は米国の戦い方を学び、「のらりくらり」の守備で瀬戸際防ぎながら、相手の油断を突いて1点もぎ取る作戦で臨んで貰いたいものだ。
投稿者 北爪 正路 : 2008年08月08日 09:37