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2008年06月08日
W杯3次予選オマーン(Away)戦TV観戦記 2008.06.07
勝てば3次予選突破に大きく前進する一戦。FIFAランク38位の日本と81位のオマーンでは格の違いもあり、Awayでも十分勝てる相手であるが、中東での戦いには「何が起こるか分からない」。ドーハの悲劇や今大会のバーレーン戦を思い起こす。その前に一言。
当日(7日)午後、日産スタジアムで中田英寿提唱の地球環境問題啓発イベント「+1フットボールマッチ」が開催された。6万余の観客を集め、釜本監督自らもピッチに立ち、大いに盛り上がった。イベントそのものには賛成だし、ケチをつける積りはないが、開催日には配慮が必要であろう。
試合は心配した通り、早々にオマーンに先制点を許してしまった。アルマハイジリのミドル・シュートは押さえが利いたもので、日本選手を掠って密集の中を抜け、ゴール右に突き刺さった。敵ながら見事なシュートで、あれだけのものは練習でも滅多には出ないであろう。これも「何が起こるか分からない」の一つであろう。
こうなるとオマーン側は引いて守ってゴール前を固め、カウンターを狙う作戦を徹底してくる。この体制からの得点は日本が最も不得手とするもので、観ていて危機感が走った。オマーンは時折、日本の両サイド・バックの裏を突いてくるが、不安が一杯だ。失点の場面でも左サイドの裏を突かれ、BK陣がもたもたしてFKを与えてしまったが、それが起点となった。逆に日本側からの相手の裏を突くロングパスは見られなかったし、脅威を与えていなかった。中盤でボールを持たせてくれるので、一見試合を支配しているかのように錯覚するが、相手のペースにはまっているだけの話だ。勘違いしてはいけない。
ようやく、後半早々に玉田がペナルティ・エリア内で突破を図りPKを得たが、ペナルティ・エリア内あるいはその附近でドリブルを多用し、PKやFKを得る動きをすべきだ。ショート・パスの場合は3本まではつながるが、中々シュートまでには至らない。
追いついた5分後にはオマーンにPKを与えるも、楢崎のスーパー・セーブに救われた。審判が「玉田のファール」とのバランスを考えたのかも知れないが、微妙な判定であった。後半35分頃に連続して起こった山瀬、玉田に対するチャージの方が遥かにPKに値するものであろう。これも「何が起こるか分からない」の一つだ。PKを与えた場面だが、そもそも駒野のミスキックが相手への格好なパスになったのが始まりで、闘莉王がかわされファールを取られたものだ。闘莉王は体調がよくなかったようで、体に切れがないように見受けられた。
終盤には大久保が一発退場、オマーン側にも退場者が出て事なきをえたが、本当に「なにが起こるか分からない」ものだ。大久保も得点チャンスを逃し、いらいらしていたのかも知れない。前回書いたと通り、楽にシュート出来る場面は滅多にないものだ。
終盤、例によってスタミナ不足が心配されたが、むしろオマーン側がへばっていたので、「最後の5分間」にボロを出さずにすんだ。5分はあると思ったロスタイムが、3分であったのにも救われた。内田はアップアップで、終盤は相手を追うのが辛そうであったが、交代は終了間際であった。ベンチワークとしてどうなのか。遠藤が「暑いのは相手も同じ」と語っていたのが印象に残った。フィジカルはスタミナ養成から始る。オシムが云う「もっと走れ」もスタミナがあってこそだ。
次のタイ戦でも、相手はゴール前を固めてくるだろう。高さを生かした攻めやペナルティ・エリア内外でのドリブル突破など多面的に仕掛けて貰いたいものだ。幸いと云ったら失礼かも知れないが、大久保が欠場するので、じっくりとオーダーを工夫して貰いたいものだ。
投稿者 北爪 正路 : 2008年06月08日 21:10