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2008年01月15日

第86回高校選手権

決勝戦は37年ぶりの優勝を狙う藤枝東と、初優勝を狙う流通経済大柏の対戦となったが流経大柏が4:0と圧勝した。準決勝で「パス・サッカー」の津工を圧倒していただけに、柏有利とは思っていたが、ここまで差がつくとは思わなかった。流経大柏の技術、体力が予想以上に他校を上回っていた事は確かであるが、ライバル校の戦い方を研究し、パス・サッカーを封じる対策を徹底していた事も準決勝、決勝戦での大差の要因であろう。二戦ともに相手のエースをマン・ツー・マンで徹底マークし、仕事をさせなかった。敗退した両校の選手が、「流経大柏のプレスが予想以上にきつかった」と云っていたが、他校相手では通ったパスが通らず、苦労している場面が多くみられた。味方の受け手に優しいパスは両刃の刀みたいなもので、相手にカットされ易いのだと思う。クラブW杯の稿でも書いたが、高速パスと柔軟なトラップ技術が望まれる。ACミランと比較するのは不謹慎かも知れないが、両校にはパス・サッカーを捨てずに、再度チャレンジし、磨きをかけて貰いたい。日本のパス・サッカーの発展のためには、「あの時通用しなくてよかった」と後で言われるようになって貰いたいものだ。それにしても、流経大柏が先制したところでゲームとしての興味はなくなってしまった。パス・サッカーの歯車が噛み合わない時はこんなものなのか、と思った。
今大会では、流経大柏のエース・ストライカー大前の「高校サッカー得点王3冠」とともに、都立・三鷹高の活躍が話題になった。勢いに乗ったところもあったが、固い守りで ベスト8まで進んだ。(準々決勝で藤枝東に敗退) スポーツ・ジャーナリストの中西哲生氏が、「都立、都立と云い過ぎるな、藤枝東だって公立だ。サッカーの内容がよかった。そこをもっと伝えて欲しい」とTVでコメントしていたが、正解だと思う。さすが川崎フロンターレ出身だ。(笑) 特にイエローは最後の最後に1枚貰っただけで、きたないプレーをしないように指導されていたようだ。驚くべきことは、部員が148人と出場校中最多で、GKだけでも15人いるとのこと。入部希望者は全員受け入れるので、このような大人数になったそうだ。更なる発展を祈る。中村憲剛も都立高校出身、無名の選手から這い上がってきた逸材である事を忘れないで貰いたいものだ。

投稿者 北爪 正路 : 2008年01月15日 22:06

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