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2007年08月27日

番外編:高校野球にみる審判問題

野球の話ですが、微妙な判定、疑惑の判定問題はサッカーにも共通した話なので、お許し下さい。
2007年夏の甲子園は、8回表まで0:4と敗戦濃厚であった佐賀北が、8回裏に一挙5点をあげて大逆転で優勝した。この試合の判定を巡って、広陵の中井監督が高校野球では異例の不満を口にした。
本件に関し、高校野球ファンの友人宛てに、筆者の見解をメールしたところ、鋭い分析に基づく興味深い返信を貰った。サッカーの試合でも微妙な判定、疑惑の判定がつきものだが、甲子園の判定問題に関する一つの見方を参考までに紹介させて頂く。

(1)筆者のメール
野球の神様が佐賀北に味方したようですが、世間を裏から見る癖がついてしまった小生には、高野連が味方したように思われます。

広陵の中井監督は高校野球では異例の、判定に対する不満を口にしました。
<全国高校野球選手権:広陵4-5佐賀北>◇22日◇決勝
 怒りに震えていた。40年ぶり3度目の決勝で敗れ、悲願の夏Vを逃した広陵・中井哲之監督(45)は、8回の審判の判定に本心を隠さなかった。「ストライク・ボールで、あれはないだろうというのが何球もあった。もう真ん中しか投げられない。少しひどすぎるんじゃないか。負けた気がしない。言っちゃいけないことは分かっている。でも今後の高校野球を考えたら…」。試合後のベンチで思いを吐き出した。(日刊スポーツ)

小生にも1点目の押し出しはストライクに見えました。次の打者を歩かせてはいけない、と思った広陵の投手が失投して満塁弾を浴びた、と思われます。
帝京戦でも、12回表(だったと記憶)の帝京のスクイズを、佐賀北の投手がグラブトスでアウトにしましたが、あれもセーフだったのではないか。

特待生問題で、高野連は時代遅れのルールを持ち出し処分した、とマスコミなどから批判を浴びました。そこで世間に反発して、特待生や都会からの移入選手のいない県立の進学校に有利な判定をするような雰囲気作りがなされた・・・これが「野球の神様」の正体かも知れません。勿論、指示が出されたなどと云う話ではなく、あくまでも「雰囲気作り」です。

尚、小生は特待生問題では高野連の味方です。ルールはルールとしてきちんと適用すべきだ、との論に賛成です。(但し、そのルールは見直すべきだが)

(2)友人からの返信
 今日は、スポーツ新聞を読みませんでしたので、中井監督の正直なコメントは知りませんでした。相当怒り狂っているとは想像しておりましたがーーー。私の感想は中井監督に厳しいものであります。
 もっとも、優勝戦の主審をされた桂さんにはツライ一日だったと拝察します。野村投手も久保投手も審判泣かせの素晴らしいコントロールの持ち主の投手でした。問題になっていたのは、多くは左打者の内角低めのストレートだと思います。もし、同じ球でも右打者の場合は、はっきりとストライクに見えます。しかしながら、左打者の場合は、内角球を審判は、ホームベースにかかったかどうかで判断しないで、ついつい、左打者の体と相対的に見てしまうのです。したがって、ボールに見えたのでしょう。
 ところが、あの満塁の場面での内角球は、審判もストライクと思ったはずですが、その前のほぼ同じようなコースの球(この球は満塁の場面よりもう少しはずれた球で、ボールでもストライクでもよかった)をボールとジャッジしてしまった。ここから、桂さんにとっての、今回の悲劇が始まりました。まじめな審判は、一旦ボールと宣言したコースの球は以後、ボールで押し通してしまいます。(その点、最近のプロ野球の審判は、同じコースでもストライクとボールを組み合わせて要領よくやっています)
 広陵高の野村投手は素晴らしい投手でした。審判が一旦ボールとジャッジしたコースを何回もしつこく攻めてきました。本当にコントロールの良い、素晴らしい投手でした。
 満塁の場面でのボール判定に、中井監督はもっと冷静になるべきでした。あのコースは左打者にはボールというジャッジでしたが、右打者にはストライクでした。満塁ホームランを打った選手は右打者でした。あのコース(右打者にとっては外角低め)を投げればよかったのです。
 さて、9回表の広陵の先頭打者(左打者)の第2球に注目でした。実は、この球は問題の内角低めのストレートでした。これも明らかにストライクでしたが、桂さんはボール と判定しました。(この面では、桂さんのジャッジは一貫していたと思います)結果としてこの先頭打者は、ボール判定を生かし、レフト前でしたか、ヒットを打ち出塁しました。ご存知のとおり、広陵はこの走者を生かすことができませんでした。この面でも中井監督は自分の失敗を棚に上げ、ジャッジ問題に転化したように思います。
 さて、あのコースについて桂さんが最初にボールという判定をしたもうひとつの背景があると思いました。それは、広陵バッテリーが良い言葉ではテンポ良くですが、実際は返球された球を野村投手がすぐさま打者にポンポント投げ返し、打者も審判も気持ちに余裕をもつことができずに、桂さんも広陵バッテリーにイライラしていたのではないかと分析しています。これは広陵(広島商もそうですが)のシツコイ野球に対し、審判もあまりよい感じをもっていなかったものと推測されます。
 押し出しのジャッジにも、また、満塁ホームランを打たれた後も、爽やかな笑顔だった広陵の野村投手、いいですね。こんな好青年のがんばりを審判のジャッジに振り替えなくてもよいと思いますが、中井監督。
 だらだらした話で申し訳ありませんでした。 なにしろ、高校野球が好きなものですので、失礼いたしました。
                                      以上

投稿者 北爪 正路 : 2007年08月27日 11:41

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