« 2007年03月 | メイン | 2007年05月 »
2007年04月28日
川崎:全南ドラゴンズ戦観戦記 2007.04.25
川崎フロンターレ 3:0 全南ドラゴンズ
ACL予選リーグ、全南ドラゴンズを等々力に迎えての第二戦。緒戦のアウエイ戦を3:1でものにしているだけに、どうしても圧勝を期待してしまう。19時キックオフであるが、16時から並ぶ。流石に早すぎるとは思ったが、この日は暇だったので、出し惜しみするよりはよいだろうと徹底したものである。こう云う場合の時間の流れはゆったりとしている。日頃座席を確保して貰っている相棒にあらためて感謝する。全南の応援団は、「異常に」と表現したくなるほど少なくて、拍子抜けした。
川崎のFWには鄭大世(チョン・テセ)が起用された。我那覇に代わるならば黒津だと思っていただけに驚いた。翌日の新聞で我那覇欠場の理由が、「にんにく注射」によるドーピング疑惑だと知り更に驚く。テセも代役で掴んだチャンスを生かし2ゴールを決めた。本人もコメントしていたように、2点とも大半は絶好のクロスを入れたジュニーニョの得点だが、「つき」も実力のうちだ。代役と云えば、村上もフランシスマールの代役で抜擢されたチャンスをものにし、開幕直後の2試合ではラッキーボーイ的な存在となった。若手の台頭や代役が活躍する時のチームは強い。川崎の弱点の一つはGKであったが、川島の加入で強化された。後は「不動のBK陣」の一角を脅かす選手の登場が待たれる。
上記の通り2、3点目のチョン・テセのゴールはジュニーニョの貢献が大きいが、1点目は憲剛のスルーパスが効いた。ジュニーニョはJリーグでは厳しくマークされているが、ACLでは他チームが未だ彼の怖さを実感出来ていないのではないか。決勝リーグでも縦横無尽の活躍を期待したい。
結果は圧勝であったが、川崎の決め手が生きたもので、内容的には互角のところもあった。もう一つすっきりしないのは、川崎のサイド攻撃が抑えられ、両MFが抜け出すシーンが殆ど見られなかった事による。最後は乱闘騒ぎで、お決まりの暴れん坊森勇介の登場となったが、全南ドラゴンズの大柄な助っ人に、太い腕を首に巻きつけられ、吊り上げられるように取り押さえられてしまった光景はユーモラスであった。彼は乱闘要員として貴重な人材だ。
2007年04月22日
川崎:浦和戦TV観戦記 2007.04.22
川崎2:1浦和
ACLグループステージ韓国・全南ドラゴンズとのアウエイ、ホーム戦の間に組まれた清水、浦和との2戦。Jリーグで未だ勝っていない強敵を相手に川崎の真価が問われるところだ。清水からはついに勝ち星をもぎ取ったので、浦和にも勝って、気持良く25日の全南戦に臨んで貰いたいものだ。
アナウンサーは再三、「攻撃力の川崎」対「守備力の浦和」の構図に押し込もうとしたが、両チームの力関係をみれば、この色分けには元より無理がある。ワシントンを中心とした攻撃力には破壊力があり、脅威だ。両サイドの攻防が鍵を握る。前回は川崎の右MF森が浦和の三都主を翻弄した。(三都主に代わって相馬が入った途端に流れが変ったが・・・)今回は森が負傷欠場し、三都主が移籍したため、対決の様相は変わった。4バックの浦和の左サイドバックに阿部、MFには小野が入り、3バックの川崎の右MFには村上が入った。左MFにFWの黒津が起用されたのには驚かされたが、結果的にはこれが効を奏した。
開始直後に浦和山田に右サイド奥深くに入り込まれ、肝を冷やされた。全般的に浦和のペースで試合が支配された。こう云う時には相手の攻勢を凌ぎ切ると逆にチャンスが回ってくるものだ。
後半開始から川崎にリズムが出てくる。5分に相手BK陣に囲まれながら巧みに左サイドを抜け出した黒津が弱々しいシュートを放つ。ゴール前に間延びした瞬間が生れる。突如、阿部の前に我那覇の足が伸びて突っついた感じのシュートが決まった。黒津にボールが渡った時には浦和の守備は厚く、これを基点に得点が生れるとは敵・味方共に誰も思わなかったであろう。黒津が抜け出す事も想像出来なかったであろう。更にはゴール前の弱々しいシュートは簡単にクリアされると思ったはずだ。選手も観衆もアナウンサーも全員トリックに掛ったようなものだ。翌日のスポーツ紙に掲載された阿部の談話「右足で蹴りだせばよかった」が悔しさを滲ませている。
11分の川崎の2点目も「不思議な間合い」から生れたものだ。と云うより、マーカー2人を引き連れて、GKとBK2枚の間に絶妙なクロスを入れたジュニーニョの「技あり一本」である。自ら間合いを演出したものだ。浦和陣営は一瞬見合ってしまったようだ。それにしてもマギヌンのトラップ・ミス風のシュートには笑えた。
勝ちゲームの陰で目立たなかったが、川崎の失点も微妙な間合いが影響している。コーナー・キックのボールを一旦は憲剛が余裕を持ってキープし、前線に供給しようとしたが相手に奪われた。一瞬の隙が生れ、守備陣の構えが整わないところにクロスを入れられ、混乱が生じたものであろう。憲剛も蹴り出してしまえばよかったのかも知れないが、前線につなぎ波状攻撃を避けようとする意図が働いたのであろう。1点返されたのが後半19分で、残り時間ははらはらさせられたが逃げ切った。地力が付いてきた感じだ。
浦和のホーム連勝記録を阻止し暫定2位に進出し、25日の全南戦がますます楽しみになってきた。
2007年04月21日
川崎:清水戦観戦録 2007.04.15
川崎2:1清水
久々のホーム・ゲームだ。この間、新潟には完敗したが、G大阪戦は何とか引き分けた。アウエイの新潟戦が新たな苦手とならないように祈る。この日は風邪気味で声の調子が思わしくなく、野次れるかどうか心配であったが、それよりも川崎が韓国に遠征し全南戦を戦ってきた後だけに、「苦手」清水を迎えて普段の力を発揮出来るかどうかの方がもっと心配であった。
川崎はMF森と村上が左右入れ替わっただけで、いつもと変わらない布陣、一方清水は枝村がU22代表で欠場、4バックに伊藤輝が引き気味の布陣だ。疲労からか、清水のプレスがきついためか、川崎側のボールが回らない。左右のサイドからの展開を試みるも、早めに詰められ突破できない。スルーパスも読まれているのか、或いは微妙に力加減が合わないのか、通らない。一方、清水はカウンター狙いで3バックの後ろのスペースを突いてくる。32分に曹が箕輪をかわしてアーリー・クロスを入れ、走り込んだ岡崎に頭で合わされてしまった。3バックの弱点を突かれた感じで、今後対策が必要であろう。
「こんな試合でも何とかものにしないと優勝は出来ない」と同行者と話していたところ、意外なところから流れが変わった。我那覇、谷口に代えて黒津、河村を投入した直後だ。清水GKの西部がペナルティ・エリアの外で弾ませたボールを黒津が出足よくさらい、慎重に緩いゴロでシュート。浮いていれば「滞空時間の長い」と云う表現がぴったりのゴールが、清水BKの懸命のスライディングに押し込まれるように決まり同点。これで清水がやや浮き足立ったところ、その2分後にジュニーニョが鮮やかなゴールを決めて、僅か3分間で逆転してしまった。終盤、清水はパワー・プレーに出たが、高さのある川崎BK陣には怖くはない。リードした後にジュニーニョには得点チャンスが2回あったが、いずれもループ・シュートが外れた。ここはばしっと決めて欲しかった。いずれにしても、上位陣から離される寸前だっただけに、ここでの勝ち点3は大きい。
翌日の新聞をみてびっくり仰天!何と暴れん坊森勇介選手がオシム監督の目に止まり、全日本代表候補に選ばれたではないか。森選手には悪いが、オシムもとち狂ったか、と思った。それほどにサイド・アタッカーが人材難と云うことか。選ばれたからには、代表合宿で何かを掴んできて欲しい。我那覇も代表入りしてから、ポスト・プレイヤーとしてキープ力が飛躍的に向上した。