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2006年12月19日
クラブワールドカップTV観戦記 2006.12.17
3位決定戦 アルアハリ(アフリカ) 2:1 クラブ・アメリカ(北中米カリブ海)
結局のところ、アルアハリのエース・アブートリカの2発で決まった。先制点のFKも鮮やかであったが、決勝点のフラビオとのワンツーは見事であった、と云うよりも不思議な突破であった。あのように簡単に割れるものなのか?クラブ・アメリカの守備陣が集中力を欠いた結果なのか?決まる時は案外あんなものなのかも知れない。負けはしたがクラブ・アメリカも途中からブランコを投入し、流れを変え善戦した。ブランコの相手バックッスを交わしての正確なクロスとカバニャスの力強いヘディングは見応えがあった。ヨーロッパ的なアルアハリのサッカー・スタイルは日本代表チームも参考にすべきであろう。
決勝戦 インテルナシオナル(南米) 1:0 FCバルセロナ(欧州)
インテルナシオナルの作戦勝ちであった。高い位置からのプレスとエース・ロナウジーニョを封じたワンツーワンの守備はまるでイタリアの「カテナチオ」を彷彿させるように堅固なものであった。特にロナウジーニョを封じたセアラーのマークは特筆ものであった。正直云って、これがブラジルのチームかと思った。ロナウジーニョもガチガチ当たられながら、良くボールをキープした。後半中頃、ペナルティ・エリア左内側に持ち込み、バックスに足を掛けられながらも交わし、その後他のバックスにガツンと当たられて倒れた場面はファールとはならなかったが、微妙な判定であった。最初に足を掛けられた時に倒れていたら、あるいはPKだったかも知れない。類まれなボディバランスが裏目に出たのではないかと思う。
守り切ってのカウンター作戦を支えたのはイアルレイのキープ力であった。決してポストプレイヤーとは云えない彼の動きに、守備的な局面に立たされた時の戦い方のヒントをみた。結果的にはイアルレイがプジョルを交わして3:2の速攻局面を作り、アドリアーノへ送った正確なパスが決勝点に結びついた。アウトサイドに掛けて放ったアドリアーノのシュートも見事なもので、流石!ブラジルと云ったところであろう。
今大会の華は何と云っても、インテルナシオナルの17歳のアレシャンドレパドであろう。肩ドリブルと、プジョルを交わした大きな切り返しにはすっかり魅了された。W杯におけるメッシもそうだが、技に年齢は関係ないのかも知れない。日本に於ける大道芸にも通じる技と見受けたが、日本代表チームにも是非このようなタレントが出てきて欲しいものだ。
MVPにはデコが選ばれたが、異議を申し立てたい。やはり優勝チームから選出すべきではないか。ずばり云ってイアルレイだろう。前線でのキープ力が守備を支え、相手側の波状攻撃を許さなかった点は評価されるべきであろう。勿論、決勝点に結びついた突破とアシストが決め手である。実は筆者の会社名「イーアレー」と発音が似ており、実況中に度々登場したが、悪い気はしない。優勝チーム以外で出すなら、アルアハリのアブートリカを推したい。
2008年以降も日本での開催が有力になってきた。川淵チェアマンは「来年は浦和にも期待したい」と発言したようだが、とんでもない話である。川崎フロンターレもACLへの出場権を獲得したはずだ。浦和と云わずに「日本チーム」にもと云うべきである。
W杯でも同じだが、オセアニア枠の扱いは今後の課題であろう。昨年の三浦と今年の岩本が出られたメリットはあったが、やはり見直す必要があるだろう。
追記)2006年Jリーグ・ベストイレブンに川崎フロンターレの中村憲剛と谷口博之の両ボランチが選出された。喜ばしい限りである。来年はマークが厳しくなると予想される。両サイドにチャンスの芽が出てくると思われるので、両サイドの候補選手は、来年のベストイレブンを目指して頑張って貰いたい。
投稿者 北爪 正路 : 2006年12月19日 10:13