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2006年06月27日

W杯とマスコミ

ジーコは、酷暑の真っ昼間に2試合組まれたことに対し、怒りを向けた。中田英は、相手も同じ条件だから、と敗因に上げることを避けた。視聴率を稼ぎたいTV局の意向が反映された、と誠しやかに憶測が流されたが、NHKもテレビ朝日も否定の談話を発表している。TV局が試合時間の決定に介入したとしたら戦犯ものだし、昼間の試合が日本に不利に働くと、事前に認識していたならば、何のチェックも抗議もしなかったサッカー協会にも責任がある。いずれにしても後の祭りであるが、始まる前は日本に有利と読んでいたのではなかろうか。どこの局かは忘れたが、「終盤は相手のスタミナが落ちるだろうから・・・」と根拠もなく論評しているところもあった。
筆者の周りには熱狂的なJAPANのサポーターが多いが、楽観的にみている者は皆無であった。心配性の者が多いのかも知れないが、ブラジルを除いた3チームの戦力は同等とみるのが、妥当な評価であったと思う。筆者も同じ見方であり、そこでSMALL FOOTBALLを提唱し、1勝1敗1分で得失点差でも良いから勝ち上がることを願った訳である。ところがマスコミ特にTVの報道では冷静な戦力比較は殆ど登場せず、希望的観測のみが強調されていたように思う。願望・期待と予想が入れ替わってしまった、と言えよう。具体的数字は分からないが、高騰した放映権料の元を取るには威勢の良い話をせざるを得ないのだろう、と同情はしているものの視聴者に幻想を与えたのも確かであろう。
アナウサー(又はキャスター)が評論家に、「以上の戦力比較から云って厳しいところもありますが、当然のことながら勝機はありますよね。是非勝って欲しいですね。勝ちますよね」と聞くのが正解なところを、今流行りの短いフレーズで途中を省略し、「勝ちますよね」と聞くものだから、評論家だって、「勝ちます」と答えざるをえないだろう。
今になって、「敗因特集」みたいな記事が氾濫している。敗因を指摘頂くのは簡単だが、的確な対策を立て実行する事は簡単なことではない。決定力不足とLast 5 Minutesをどう耐えるか、問題はこの2点に尽きるのではないか。前者は天分の問題が絡むので厄介だが、決定力のある少年の発掘、育成に是非取り組んで貰いたい。これは次期監督の問題ではなく協会、マスコミ、サポーター全体の問題と認識すべきだ。ついでに云うが、本番直前のシュート練習には疑問が残る。厳しいマークもなくフリーの状態で何本練習したところで役に立たないのではないか。

投稿者 北爪 正路 : 2006年06月27日 17:26

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