2008年11月15日
日本:シリア戦TV観戦記 2008.11.13
19日(現地時間)に行われるW杯予選のカタール戦を睨んだ一戦。日本は久々に決定力を見せつけ3得点したが、いずれも素晴らしい得点で文句のつけようがなかった。虚をついたとは云え長友のドリブルからのシュートは切れ味十分であったし、憲剛の浮き球のパスとそれに合わせた玉田の追加点もピタリと決まった。玉田のシュートはフリーとは云え危なげなかった。このような場面で外す場面を数多く見てきただけにすっきりした。大久保のシュートは相手に当り角度が変わったものであったが、瞬発力は素晴らしかった。
問題はカタール戦でも同じようにボールが回せるかどうかだ。解説者もこの点を指摘し、「現実にはあり得ない」ことを強調していた。一方、もう一人の解説者は、「どのような場面だろうが得点出来ること」が必要であると言っていた。確かに気持ちよく得点し、調子に乗ることも必要であろう。この辺りは評価の分かれるところであろう。岡田監督も「カタール戦の勝利を保証されたものではない」と自覚しているようなので心配はしていないが、前哨戦のUAE戦で楽なボール回しをし、一転プレッシャーの強さに戸惑ったウズベキスタン戦の二の舞にならなければ、と願うばかりだ。
11月7日付け(6日発売)夕刊フジに次のような記事が出ていた。
オシム氏が公認S級コーチ養成講習会の特別講師として、監督候補生に「トレーニングからきちんと相手をつけていれば(本番では)戸惑わない」と持論を展開。攻撃練習でGK以外の守備を置かない岡田ジャパンの練習を暗に批判してみせた。
これを読むと、以前にも書いた事があるが、オシムはやはりこのブログを読んでいるのではないだろうか。(笑)
*参考:2006年6月27日のブログ「W杯とマスコミ」の一節
ついでに云うが、本番直前のシュート練習には疑問が残る。厳しいマークもなくフリーの状態で何本練習したところで役に立たないのではないか
後一つ、気になることは、中澤に代ってセンターバックで先発出場した川崎の寺田が、おやっと思われるファールを3回も取られたことだ。「手を使ったためだ」と解説者のコメントがあったが、このプレーはJリーグではファールに取られない。国際試合でファールと判定されるのであれば、Jリーグの試合でも同様な判定をすべきだ。国内の試合で身に付けたプレーは、国際試合で簡単には変えられないものだ。
野球界でもボールの大きさやストライク・ゾーンに微妙な違いがあり、オリンピックやWBCで戸惑っている選手を目にするが、国内の試合のジャッジを国際基準に合わせることはスポーツ界全体の課題であろう。(残念ながら、日本に有利なように、国際基準を変えさせるような政治力は期待できない)
2008年11月13日
川崎:大宮観戦記 2008.11.08
NACK5スタジアム大宮での応援は初めてだ。たまたま、直前に鉄道博物館の話を耳にしたので、覗いてみることにした。アクセスマップをぐぐってみて驚いた。方角が一般の地図とはまるで違うので何とも分りにくい。
http://www.railway-museum.jp/access/index.html
このページの作成者は何を考えてこの地図をデザインしたのであろうか。自分のデザインに酔って、世の中にアッピールでもしたかったのであろうか。また発注者も何の疑問を持たずに、この地図の掲載を許したのであろうか。鉄道関係者の地図としては全くお粗末だ。
この種のページは検索者の立場に立てば、素早く表示され、分かり易いことが命だ。最初の画面の動画も自慢の作品なのだろうが、いらいらさせられるだけだ。
いきなりサッカーとは関係ないところへ八つ当たりしてしまったが、この日の川崎フロンターレの試合をみれば、八つ当たりでもしたくなる。優勝を目指す川崎と、降格争いから抜け出したい大宮の両チームは、共にどうしても勝点3が欲しいところだ。我慢比べかも知れない。
川崎の方が焦ってしまったようだ。失点はともに前掛りになったところで、隙を突かれたものだ。2失点目はひどかった。ヴィトールに代って入った大橋のサイドでボールを失い、憲剛が突っかかって行ったが上手くかわされ、戻れずに後ろはガラガラになってしまった。
川崎の得点はCKからの零れ球を、勇介が後方から振り抜いた一発が決まったもので、その他は大宮にがっちり固められPエリアへの侵入の場面は少なかった。ジュニーニョが左右でボールをキープしても、直ぐに大宮側の3人に囲まれ、動きが取れなかった。
頭にきて、大宮駅近くの「立ち飲み日高」で一杯引っ掛けたが、回りには大宮の歓喜のサポーターが多く気勢も上がらない。熱燗1本、煮込み、かき揚で〆て800円は安い。この辺りの飲食店は、どこもスタッフが揃いのオレンジ色のTシャツを着けているが、等々力周辺も見習って貰いたいものだ。
何とも痛い敗戦だが、幸いなことに鹿島、大分が引き分けて、未だ勝点3差だ。この試合を含めて、残り4試合で勝点10を取れば優勝と思っていたが、後の3試合を全勝すれば未だチャンスはある。神戸が
勢いに乗っているので、注意深く挑戦者の積りで臨んで貰いたいものだ。
2008年11月02日
ナビスコ杯決勝清水:大分戦TV観戦記 2008.11.01
大分の優勝おめでとう!
堅守の大分と、攻撃陣が好調の清水の対戦。大分の堅守は3BKとボランチのホベルト、エジミウソンを中心とした組織的な動きにより作られている。ボールを持った相手を2、3人で早めに囲い込み、攻撃の起点を作らせない。相手ボールをカット又は奪う場面が数多く見られた。一方、清水も高木、青山を中心に固い守備を見せる。一進一退の展開が続いたが、清水に一瞬の隙が出来た。後半中ばの大分の先取点は、右サイドから楽にクロスを上げ、高さのある高松が相手センターBKに競り勝って左隅に決めたもの。終了間際の2点目はウェズレイがGKとの1:1を確実に決めたものだが、清水側にとっては、前掛りになった場面だけに、仕方がないものであろう。シャムスカ監督が試合前に、「守備だけではなく攻撃も見せる」と言っていたが、その通りになった。地方のチームをここまで育てた手腕を評価したい。
大分の社長が、「地方が元気でないと、日本もサッカーも元気にならない」と言っていたが、地方のチームが厳しい予算の中で優勝した事は喜ばしい限りだ。
川崎は大分の一冠を見習って、リーグ戦で優勝して貰いたい。そのためには、大分が残された鹿島戦に勝つ事が条件になるので、頑張って貰いたいものだ。
2008年10月28日
川崎:札幌戦観戦記 2008.10.26
前節アウェイで清水に完敗し、首位の鹿島との勝点差は再び5になってしまったが、未だあきらめる段階ではない。相手の札幌には悪いが、混戦の下では得失点差も順位決定に関係するので、勝点のみならず大量得点を稼ぐチャンスだ。流行りの4-2-3-1の布陣で、MFの前3枚はブラジル人トリオで構成し、ボールが面白いように回る。大量得点の予感が漂うが、決め手を欠きサポーターの溜め息があちこちで漏れる。得点はジュニーニョの巧みなヒールキックによるバックパスを振り抜いた憲剛のミドル・シュートと、森のクロスを受けてテセがガラ空きのゴール前へ折り返した親切なパスに合わせた谷口のシュート、と云う両ボランチのゴールであった。
札幌も守りを固めてこないので、川崎のカウンターが面白いように出るが、ジュニーニョとレナチーニョが外しまくると流れも変ってくる。後半25分頃、ダヴィ一人に持ち込まれて、決められてしまう。変な心配をしなければならないとは情けない。ようやく終了間際にコーナー・キックを寺田が折り返し、ジュニーニョが難なく決めてThe Endとなった。ジュニーニョが決めたのは大きい。勢いに乗って貰いたい。
鹿島が敗れ、又も勝点差2となった。次節はアウェイの大宮戦で、苦手の一つだが勝ち抜いて貰いたいものだ。
2008年10月17日
W杯最終予選ウズベキスタン戦TV観戦記 2008.10.15
俊輔と遠藤の傷だらけ、血まみれの姿がこの試合の全てを物語っている。一言で云えば、「白兵戦に敗れた」のだ。言葉は悪いが、「やられたら、やり返せ」のFighting Spiritの欠如だ。ホームでの1:1の引き分けは負けに等しい。ジーコのアドバイスがあったかどうかは別として、ウズベキスタンの前線からの厳しいプレスには、芝生を刈り込み、水を流した効果はどこにも見られなかった。それどころかマイナスに作用してしまったようだ。前のUAE戦で、楽して球回しをした「つけ」が返ってきた。ピッチ上の選手は「こんなはずではない」と思った事であろう。
得意の中盤で前を向く事が出来ず、バックパスする場面が目立つ。センターバックの二人も追われ、有効なパスを出せない。苦し紛れに大きく前線に蹴り出すが、高さでは勝負にならず、日本選手の頭には掠りもしない。マイボールにならないから攻撃が組み立てられない。その繰り返しだ。
このクラスの試合では1点が勝負の分かれ目になる事を肝に銘じるべきだ。その意味ではTVでも、新聞紙上でも失点の場面を検証する報道が殆どなされていないのは奇異な感じだ。センターバックの闘莉王が前へ出てボールを失えばどうなるのか。危機管理が全く出来ていない。闘莉王はイエローを貰ってでも抑えるべきだし、戻り切れずゴール前をがら空きにした内田は即刻引っ込めるべきだ。闘莉王の攻撃参加は鈴木啓太と組み合わせて初めて機能する事を忘れてはいけない。
得点場面は素晴らしかった。俊輔のクロスに大久保は届かないと思ったが、トップスピードに乗っていたので間に合ったのであろう。数試合で一回出るかどうかのスーパー・プレーであった。ぎりぎりのプレーでしか得点出来ない事を噛み締めるべきであろう。失点の場面も、楢崎の指先をすり抜け、シャツキフの爪先に僅かに掛ったぎりぎりのプレーであった。
ベンチワークも疑問だらけだ。大久保は残すべきだし、白兵戦に、少年兵の香川を動員するのは酷すぎる。闘莉王の高さを買ってFWで使うなら、巻をサブで入れておくべきだ。
2008年10月11日
キリンカップ UAE戦TV観戦記 2008.10.09
ウズベキスタン戦に向けての一戦、相手も韓国戦の前哨戦の位置づけで「本気」とか。川崎勢では寺田が先発でCBに入ったが、憲剛はベンチ・スタートとなった。UAEは「本気」のためか、ゴール前を固め、カウンターを狙う作戦のようで、中盤での圧力は軽い。両サイドバックの内田と長友が面白いように上がるが、これをみて彼らの力を見誤ってはいけない。相手が攻撃に転じてきた時に、がっちり守りながら間隙を縫って効果的に上がるだけのセンスがあるかは未知数である。同じく日本代表チームのゴール・ラインから抉る攻撃パターンが機能していると思うのも間違いであろう。ワンパターンで、「決定力不足」と指摘しても始らない。相手が意図した通りの罠の中で動いているだけであろう。
格下の相手がゴール前を固めた場合の崩し方、得点の奪い方の試行と割切れば、興梠の活躍は収穫であろう。筆者も興梠の素質、特にペナルティ・エリア内での動きは前から高く評価してきた。何故、五輪代表から漏れたか不思議である。川崎が鹿島と対戦する時などは田代の高さと興梠の動きには脅威を感じる。
香川が代表戦で初得点を上げたが、むしろ勝ち越し点となるべきヘディング・シュートを外した方が問題であろう。得点感覚は言葉では説明しにくい部分、天性の素質や巡り合わせなどが関係するので、多少心配ではある。
後半の失点は、相変わらずの一発のカウンター攻撃に弱いところを露呈してしまったが、本番でなくて良かった、と思うしかない。カウンターで左サイドを上り、内に切れ込んでのシュートでの得点場面は、前節のJリーグの試合で2回みた。川崎の2点目(レナチーニョ)と千葉の3点目(選手名は失念)であるが、守る側は大分の森重と浦和の闘莉王が絡んでいるだけに日本守備陣の弱点なのかも知れない。おっと、このブログをウズベキスタン関係者に読まれたらまずいな。
いずれにしても、シュートを打ちまくっても入らない攻撃と、一発のカウンターで失点してしまう守備、攻守両面の課題を抱えたままのウズベキスタン戦となった。
2008年10月05日
川崎:大分戦観戦記 2008.10.04
駅のポスターには「最強攻撃vs最強守備」のキャッチコピーが踊っていたが、この試合の見どころそのものであった。東京戦(無得点)、横浜戦(オウン・ゴールのみ)と得点感覚を忘れてしまったかのようであったが、柏戦で開始早々にテセがゴールを決めると堰を切ったように5点も取った結果、「最強攻撃」の看板を下さないでも済んだ。柏戦は観戦出来なかったが、「不動のオーダー」から黒津を外し、レナチーニョを先発起用したのが当ったようだ。また寺田の復帰も大きかったのであろう。
大分戦もレナチーニョの先発起用が当り、20分過ぎに、相手BKとイーブンか或いは相手有利な微妙な浮き球を上手くコントロールして先制点を決めた。直後には自ら持ち込みペナルティ・エリアの外から押さえの利いたシュートで2点目を決めた。あれだけ1点に苦しんだのが不思議な位だ。
大分の時間帯もあったが、後半13分にジュニーニョがGKとの1:1の場面で冷静にアウトサイドキックを決め、これで勝負あった。ジュニーニョが柏戦に続き得点し復調したのは大きい。以後、大分の反撃を受け、ゴール前が混乱したり、井川の不用意なバックパスなど危うい場面もあったが、何とか無失点に抑えた。ツキもあったが、無失点で抑えたのも大きい。大分側からみれば、「入らない時は入らない」の典型的な試合であったろう。大分は2連敗ではあるが、1:1にも強く、しっかりしたサッカーをやっている、との印象であった。シャムスカ監督、ウェズレイの欠場は川崎にとってはラッキーであったろう。
5日の浦和:千葉戦をTV観戦したが、深井の加入もあり千葉はすっかり調子を取り戻したようだ。好調の千葉と当った浦和の敗戦は気の毒だが、この結果、川崎は首位と勝点2点差の3位となった。今後の課題は下位チームにとりこぼさない事と、1点差の接戦をものにする事である。残留争いをしているチームは恐いものがある。最終戦の東京V戦は案外、優勝を賭けた川崎と残留を賭けた東京Vの死闘となるかも知れない。
2008年09月25日
川崎:横浜戦観戦記 2008.09.23
中2日の厳しい日程で、立て直すだけの時間的余裕がなかったためかも知れないが、まるで東京戦のリプレイをみるようであった。とにかく入らない。疲れているのは相手も同じだ。降格危機にある横浜の方が必死さで上回っていたのであろうか。首位を再度狙いに行くチームと、降格危機にあるチームの対戦だが、どちらが上のチームか分からないような動きであった。
先制点を許した場面は、前半終了間際の尤も注意しなければならない時間帯であり、しかもマイボールを安易に奪われ与えたCKなので、一番集中しなければならないところであった。ちなみに東京戦での失点も、BK陣が浮き球を見合ってしまい、慌てて対応したため与えたCKが起点になった。
後半の久々の得点が中澤のオウンゴールと云うのも何とも皮肉であった。自力の得点は鹿島戦での谷口のゴール以来生まれていない。終盤、横浜の小椋の退場もあり猛攻を仕掛けたが、ことごとく弾き返され、1:1のまま試合終了となった。
GKも含めBK陣の意思疎通が出来ていない場面が随所にみられた。最初の一歩の出足が横浜に負けていたように思う。長いシーズンでは山あり谷ありだが、不調の期間を短くすることが優勝への道である。臨機応変な先発メンバーの変更と、動きの悪い選手の交代などの対策が必要であろう。
2008年09月23日
川崎:FC東京戦観戦記 2008.09.20
「絶対に負けられない戦いがある!」と代表戦の度に絶叫しているTV局があるが、この一戦はフロンターレにとって負けられない戦いである。勝点4差で首位を行く名古屋にこれ以上離される訳にはいかないし、多摩川クラシコのリベンジも果さねばならない。ところが数字上は0:1の惜敗であったが、ピッチ上の選手やサポーターにとっては惨敗とも思われる結果に終わった。
開始早々の川崎の猛攻を凌いだ東京が、川崎BK陣の連携ミスから得たCKを生かし、右ファー・サイドでフリーになった赤嶺のシュートで先制した。これで打合い、点の取り合いになるかと思われたが、東京側に思わぬアクシデントが相次ぎ発生し、身を固められてしまった。16分に赤嶺が負傷交代し(代りは動きの劣る平山)、更には前半終了間際に中心選手の今野がラフプレーで一発退場となれば、逆転は時間の問題と思われたが、テセのミドル・シュートがバーを叩き、憲剛の低いヘディング・シュートがGK正面を突くなど「入らない時は入らない」試合の典型例のままに終了のホイッスルが鳴った。
昨年最終戦の浦和:横浜FCと同じく、格下のチームが先制し、守りを固めた時によく起こるケースで、今回は一人少なく、しかも中心選手の今野を欠く東京は明らかに格下のチームであったが、ゴール前を固める東京のペースにまんまと嵌められてしまったようだ。
流れを変えるにはベンチワークの腕の見せどころであるが、何とも動きが遅かった。黒津は動きを読まれ、テセは疲れ気味か動きが鈍い。ヴィトールは下がり過ぎ持ち過ぎだが、前線の動きが鈍いからだろう。ようやく黒津に代りレナチニョ、村上に代わり田坂、谷口に代り大橋が投入されたが、最後まで流れは変わらなかった。高さのある谷口は残すべきであろう。大橋は非接触型の組立/配給型選手なので、
流れを変えるためには、当りの強い突破型の選手や高さのある選手を投入して欲しかった。
憲剛もコメントしていたが、何が起こるか分らないので、残りの試合を頑張って貰いたいものだ。サポーターとしても奇跡を信じて、今日も国立競技場で応援だ。