2010年08月20日

川崎:名古屋戦観戦記 2010.08.18

仕事の都合でビジネス・バックを抱えて都心から直行することとなった。観戦スタイルとは違った暑さが感じられる。毎試合が天王山の戦いみたいな酷暑の下での中2日の3連戦だが、この試合が最重要であることは云うまでもない。
一口で云って、「名古屋の高さ」対「川崎のスピード」の戦いであったが、川崎のスピードが上回った結果となった。
先ずは先制点だが、ヴィトールが名古屋の長身CBの間に走り込み、田坂の絶妙のスルーパスを受け確実に右隅に決めたものだ。CB増川に当られても崩れずにシュートまで持って行ったヴィトールの強さが光ったプレーだ。あの場面はファール(PK)狙いで倒れても、採っては貰えないだろう。2点目は黒津の突破から生まれた。右サイドで名古屋のMFをなぎ倒すようにして置き去りにし、更に二人のBKを前に、そろそろ上げようかと云う瞬間に、ゴールライン際までスピード豊かに持って行ったものだから、増川はついて行けなかった。ゴロの折り返しにヴィトールが合せた得点も見事なものであったが、半分以上は黒津の得点であろう。黒津のこのプレーは後半の増川の2枚目のイエロー(=退場)の誘因ともなった大きなプレーだ。前への警戒の余り、内へ切れ込んだ黒津に対応出来ず思わず引っ掛けてしまったものだ。シュートを外しまくる黒津だが、切れ味鋭いドリブル突破は魅力だ。
一人少なくなった名古屋には反撃の力が残っていなかったようだ。ケネディも中盤やサイドへ開いてのプレーが多く、終盤のパワープレーもみられず、逆に川崎はカウンターから2点を追加し、久々の「等々力劇場」となった。
結果は大勝だが途中経過をみれば、どちらに転ろんでもおかしくない試合であった。名古屋の高さからの攻勢に耐えた、ディフェンス陣の頑張りも忘れてはならない。中でも井川のゴールライン上でのクリアはMVPものだ。チーム一丸となって掴んだ勝利に乾杯だ。

投稿者 北爪 正路 : 09:52 | コメント (1)

2010年08月18日

川崎:広島戦観戦記 2010.08.15

旧盆、終戦記念日の一戦、しかも酷暑の中、この試合から中2日での3連戦が組まれており、Jの運営には疑問ありだが、つべこべ言っている場合ではない。前日に名古屋が浦和を下し首位に立ち、2試合分の勝ち点差で喰らいついて行くためには落とせない試合だ。
謹慎明けの森が宏樹に代わって右SBの先発で起用され、練習を休んだレナチーニョがベンチからも外れた。起用法に対し言い分はあるのだろうが、ぶーたれている場合ではない。チームとして厳しく対処するのは当然の行為だ。その他は前節と変わらないオーダーだ。キックオフ後、暫くして気づいたのだが、ここ数試合で感じていたストレスがなくなっていた。宏樹の場合は、右サンドへの展開時に予想される動きとは異なるプレーが多く、前への突進もみられず違和感が生じ、それがストレスとなっていたが、森の場合は位置取りも予想通りの高さを保ち、前への姿勢も明らかで心地よさを与えてくれた。前半は黒津が絶好のチャンスに外し無得点に終わったが(黒津のシュートは依然としてストレス要因だ)、後半9分、右サイドの攻防からヴィトールが大きく左へ振り、田坂が2、3歩内に切れ込んで、ペナルティ・エリアの外から右隅に鮮やかに先制点を決めてくれた。リプレイでみると、ポストの外側から大きくカーブして入ったシュートで、W杯における遠藤のシュートを彷彿させる見事なシュートであった。失礼ながら、練習でも滅多に見られないシュートではないだろうか。田坂の動きを視野広くみてフィードしたヴィトールのプレーも含めチームでもぎ取った得点であるが、右サイドが活性化しているから、左も楽になったと云う意味では森効果でもある、と同行者が解説してくれた。1点では何が起こるか分からないので、追加点が欲しいところだが、20分過ぎに憲剛が左サイドで抜け出し、右から詰めていたヴィトールに懇切丁寧なパスを送り、ヴィトールが確実に頭でゴール・ライン上に叩きつけ追加点をゲットした。広島に1発、フリーから打たれた他は危なげなく、終盤のどたばた劇もなく久々に快勝の美酒に酔った。
新丸子での戦評会は盛り上がり、まさに美酒に酔い、終電に乗り遅れ、最後はタクシーのお世話になったが、心地よい酔いであった。

投稿者 北爪 正路 : 15:21 | コメント (0)

2010年08月03日

川崎:仙台戦観戦記 2010.08.01

前節はアウェイ戦で山形とスコアレス・ドローに終った。再開後ここまで鹿島を除けば下位チームの大宮、京都、山形相手に、失礼ながら1点しか取れていない。勝ち点で云えば、4点の上積みが欲しかった。
謹慎明けのはずの森はベンチにも入らず、右のSBは相変わらず宏樹だ。ジュニーニョが先発で出て、出場停止の田坂に代り、レナチーニョではなく待望の楠神が先発だ。
出だしからミスパスが多くリズムに乗れない内に、1点目はBK陣が左右に振られ、2点目はバウンドしたボールを相沢とBKが見合ってしまい、あっと云う間に2点のビハインドとなってしまった。2週続けての東北勢相手に勝ち点3は取れないのか、と妙な予感が働いてしまったが、楠神とジュニーニョがもやもやを吹き飛ばしてくれた。反撃の1点には稲本のカットも貢献した事を付け加えなければならないだろう。この日の稲本の調子は今一と見受けられたが、やはりここ一番には強い。川崎が攻撃に出たところでボールを奪われたが、稲本がぎりぎりのプレーでカットし、一旦左に流してから右サイドの楠神に渡り、そこからジュニーニョへタイミングよくパスが出て、角度のないところからジュニが左上に決めたものだ。前半で1点返したのは大きかった。
後半は川崎が攻勢に出て、決め手を欠いていた黒津が憲剛のスルーパスを受け、一瞬の反転で抜け出し左上ぎりぎりに叩きこんだ。こうなれば川崎の行け行けどんどんのはずだが、仙台の反撃に合い、ポスト直撃のシュートを貰ったりして冷や汗ものであった。終盤になってのレナチーニョと谷口の投入には疑問もあったが、レンチーニョのミドルシュートをGKが弾いたところに谷口が詰めていて決勝点をもぎ取ったのだから、2人の起用は成功であったと言わざるを得ない。
それにしても、下位チームを相手にしても3点獲らないと勝てない川崎らしい?試合を見せられ、疲れがどっと出た。帰路戦評会で立ち寄った焼鳥屋で、他のサポータ連中と、「疲れたね」と笑顔を共有した。

投稿者 北爪 正路 : 20:57 | コメント (0)

2010年07月27日

川崎:京都戦観戦記 2010.07.25

ジュニーニョがベンチ入り、先発からは外れたが、後半途中から登場し、終了間際に決勝点を叩きこんだ。リプレイでみるとシュートコースも狭く、けしてやさしいシュートではなかった。さすがジュニーニョだが、下位の京都相手に、ジュニに頼らざるをえないのが現在のチーム状態だ、と云えよう。この試合は試運転程度で使うべきだったのかも知れない。決勝点は素晴らしかったが、全般的にみれば、本来の切れには今一歩と云ったところか。また、激しくチャージを受けて倒れた時はひやりとさせられた。とは云え、どんな形であろうが、またどこが相手であろうが勝ち点3は貴重だ。
同じく途中出場した楠神の活躍も光った。決勝点をアシストしたパスは、内に切れ込んで絶妙のタイミングで出したもので可能性を感じる。是非とも先発で使って貰いたいものだ。
試合全般について云えば、双方に凡ミスも多く、とてもJ1の試合とは思えない内容で、スコアレス・ドローに終っていたら、唯一目立ったのが西城秀樹のハーフタイム・ショウだった、と記載していたであろう。

投稿者 北爪 正路 : 12:03 | コメント (1)

2010年07月16日

川崎:大宮戦観戦記 2010.07.14

W杯の余韻も束の間、直ぐにJリーグの再開だ。正GKとして一躍スター選手に駆け上がった川島をはじめ稲本、憲剛、テセのW杯戦士達で盛り上げてくれるはずだったが、川崎フロンターレの台所は火の車で、まともなオーダーも組めない状態だ。昨年のナビスコ杯の後の森の涙は何だったのか。

移籍  :川島GK、テセFW
負傷欠場:寺田BK、矢島FW、杉山GK、ジュニーニョFW
出場停止:森SB、レナチーニョFW

本職でない谷口がFW、伊藤宏樹が右のSBに起用されたが機能しない。バック・パスが多く攻撃の糸口が掴めない感じだ。プレッシャーがあったのか、黒津はたまにおとずれたチャンスをものに出来ない。試合終盤には、外す方が難しいようなシュートをポスト左に外し、場内のため息を誘った。
こういう時こそ若手の登里、楠神を先発出場させるべきだと思うが、後半途中からの交代出場だった。谷口→楠神、稲本→横山、伊藤→登里
楠神は前に出て行く姿勢がみられた。伊藤退場後に右SBには田坂が入ったが、守備はともかくとして攻撃の型にはなる。当面の数試合は試行錯誤が続くのだろうか。
そんな中で、杉山の負傷で久々に出番の回ってきた相沢はファイト溢れるプレーで不安を吹き飛ばしてくれた。特に前半、至近距離からの直撃弾を顔面でセーブしたプレーは凄かった。息抜きに(?)、珍プレーで笑わせてくれる場面もあったが、ご愛嬌か。BK陣にも空振りが数回あり、等々力のピッチは「お笑い劇場」化してしまった。何とかスコアレス・ドローで収まったが、相手もマトや安が先発で出ていなかったので、勝ち点3が欲しい試合だった。
試合終了後に川島とテセの歓送セレモニーがあった。二人には海外で頑張って貰いたいものだ。

投稿者 北爪 正路 : 08:25 | コメント (1)

2010年07月13日

W杯決勝戦TV観戦記 2010.07.12

ついにスペインが優勝した。実力がありながら、国際試合では力を出し切れないでいたが、今回のチームは勝負強さを身につけていた。地域間の対立がしこりとして残り、長年、国代表としての結束力が不足していた、との説も遠い過去の話のように、見事にまとまったチームに仕上がっていた。
準決勝のドイツ戦がピークだったのか、或いはオランダのプレッシャーが強かった事によるのかは分からないが、明らかに前の試合よりはボールが回っていなかった。オランダの鋭い出足にパスをカットされる場面が度々見受けられた。ロッペンに突破された絶体絶命のピンチも2度あったが、GKカシリャスが体を張って阻止した。それにしても、屈強なDFプジョルを引きちぎって突進するロッペンのフィジカルには恐れ入った。結果論だが、倒れてFKかPKを貰っていたらどうだったのだろうか。
オランダは日本戦とは比較にならない位に気合いが入っていた。イエロー覚悟のタックルがスペインを悩ませたが、スペインの実力が1枚上だったのだろうか、延長後半ついにオランダのCBハイティンガが2枚目のイエローで退場となり、徐々に綻びが出来てしまった。決勝点の起点はパスからではなく、後半15分にペドロに代って入ったヘススナバスのロング・ドリブルであった。最後は右ゴール前でオフサイドぎりぎりでパスを受けたイニエスタのシュートが決まったが、オランダのDFがその前のプレーで倒れ、上りが一瞬遅れたためにオフサイドを取れなかったのは悔やまれるであろう。
ドイツ戦におけるCKに合わせたプジョルの頭による得点や、オランダ戦での決勝点の起点になったロング・ドリブルは、パス・サッカーの極上の料理の中の隠し味のように思われた。スペインのパス・サッカーは日本チームにとって手本となるものだが、チーム・プレーに加え個の力も必要である事を教えられた。ヘススナバスは決勝点の起点になったばかりでなく、交代直後から右サイドを活性化させ試合の流れを引き寄せたところもあり、ベンチワークは高く評価されるべきであろう。このような選手がサブにいるとは、羨ましい限りである。決勝点を決めたイニエスタはTVドラマに脇役で出る性格俳優のような風貌で、体格的にも特に優れている訳でもなく、日本中のサッカー選手に夢を与えてくれる選手である。
スペインが勝った事は日本サッカーの将来に希望を与えてくれた。高速パスと足元に止める技術、直ぐに前を向きトライアングル作って上って行く習慣をジュニア時代から徹底的に叩き込んで貰いたいものだ。

投稿者 北爪 正路 : 11:00 | コメント (0)

2010年07月10日

W杯準決勝戦TV観戦記 2010.07.07/08

オランダvsウルグアイ、スペインvsドイツの2戦ともに前半途中から観戦した。ウルグアイにとってはスアレスが準々決勝戦の「世紀のプロフェッショナル・ファール」で一発退場になり、この試合を欠場になったのは痛いが、あれがなかったら敗退していたのだからやむを得ないであろう。不謹慎なことを云えば、他の選手がファールを犯せばよかったかと思う。予選リーグでは好調であった南米勢も、ここまで残ったのはウルグアイだけとなったが、堅守速攻と終盤に1点返した粘りには見習うべきものがある。オランダはロッペンが復帰したこともあるが、日本戦の時よりも調子は上向きであるように思われた。
スペインvsドイツ戦は勢いから云ってドイツ有利とみられていたが、勝負のあやは微妙で、少々慎重になったドイツに対し、スペインは終始、試合をコントロールして最後まで離さなかった。ちょっとしたバランスの違いで、このようんは結果になるのか、と認識をあらたにした。スペインはこの試合がピークではないかと思われる位に調子を上げてきたようだ。狭いエリアでの高速のパス回しが通用するのは、全選手が足元に止める技術を習得しているからだろう。パスを受けた選手が直ぐに前を向く事も注目すべきであろう。日本選手では憲剛が前を向く技術を持っていると思う。皮肉なことに決勝点は、パス回しによる相手DFの崩しからではなく、CKからのヘディング・シュートよるものであった。長身でもないプジョルのジャンプ力は素晴らしかった。
オランダ、スペインのどちらが勝っても8番目の優勝国が誕生することとなった。両チームともに調子を上げてきただけに、好試合になる事を期待したい。

話は変るが昨夜、「W杯の総括」を喋る機会があった。未だ終っていないが、今大会の5大ニュースを筆者なりに上げてみた。
1.8番目の優勝国誕生
2.前回優勝、準優勝のイタリア、フランスの一次リーグ敗退
3.メッシ、ルーニーが無得点
4.世紀の大誤審(ドイツvsイングランド戦)
5.世紀のプロフェッショナル・ファール(ウルグアイのスアレス)

その他、アルゼンチン・マラドーナ監督のパフォーマンス、浮き上がるボール、ドイツの居酒屋の予想蛸等々あり賑やかなことです。
日本関係を除いて、
ベスト・マッチはここまでではスペインvsドイツ戦
ベスト・シュートはガーナvs米国戦のジャンの決勝点

投稿者 北爪 正路 : 10:44 | コメント (0)